同区内での空き社宅の一括借上げ
「同じ区内に引っ越したい。区の介護サービスが受けられなくなるのは困る」と言われたのは「新蒲田住宅(大田区)」の建替えを担当しているときでした。
マンション建替えの際、課題の一つに仮住まいにおける行政サービスの継続があります。このときは、地域中をくまなく探索し、同区内に貸していただけそうな社宅を見つけ出し、その所有者と交渉の末、38戸を確保、多くの方に一緒に移っていただくことができました。
仮住まいにおいて、時に高齢者の方は環境の変化に伴い体調を崩す場合もあります。しかし、「新蒲田住宅」の場合、区分所有者のみなさまが社宅へまとまって移ることができました。お互いに会話をし、助け合って生活することで、仮住まいで元気に過ごすことができました。
マンション建替えでは区分所有者の方の多くが高齢であるケースも少なくありません。
仮住まいに関しても不安を感じる方が多く、建替え時の引っ越しに関してご理解いただいていても、いざとなると「かかりつけの病院に近いところがいい」「仮住まいも仲の良いみんなと一緒にいたい」「電話番号を変えたくない」といろいろな要望がでてきます。
私たちは、特に高齢者の方への配慮を大切にし、「新蒲田住宅」のケースのようにできるだけみなさまが今の生活リズムを変えずに済むように協力していきます。